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今回は従来の「ブレッド部門」、「ベーカリーメーカー 和・洋菓子部門」の2部門を、それぞれ「ホールセール・CVS製品部門」、「リテールベーカリー製品部門」に替え、過去の入賞経験者による「鉄人部門」とあわせた3部門で募集しました。応募総数は、ホールセール・CVS製品部門39作品、リテールベーカリー製品部門245作品、鉄人部門25作品の合計309作品でした。この中から、ホールセール・CVS製品部門6作品、リテールベーカリー製品部門14作品、鉄人部門3作品の合計23作品が第一次書類審査を通過、最終実技審査に臨みました。
最終実技審査は、6月15日に日本パン技術研究所において行われました。審査員は内田迪夫氏(財団法人日本パン科学会
常任理事・研究所長)、増田信司氏(社団法人日本パン技術研究所 講師)、飯塚良雄氏(Y.Iizuka代表)、西川多紀子氏(全国パン専門新聞協会
会長)、赤坂三千代氏(栄養士)の5氏と、佐竹正 駐日副代表が担当しました。また、公募によって選ばれた「レーズン大好き!
パン大好き!」という一般消費者代表の笹木慶子さん、柄谷真理子さん、大村多恵子さんの3名が審査員として参加し、出場者に積極的に質問しながら、消費者としての視点で審査を行いました。約5時間におよぶ実技審査の後、各出場者による作品のプレゼンテーションが行われ、それぞれの作品の製作意図や工程、販売予定の有無、価格設定などについて説明しました。
22日にホテルイースト21東京にて行なわれた結果発表及び表彰式で、ブラッグ駐日代表は、「今年は、サッカーW杯やクープ・デュ・モンドにおいて、日本チームが優秀な成績を収めたが、このように、近年は大勢の日本人が世界の舞台で活躍している。我々も、皆さんがこのベーカリーコンテストを出発点とし、世界にはばたいていくことを期待している。今回の特徴としては、1.
素材の品質にこだわったレシピ、2. パンそのものが食事になる『惣菜パン』のレシピが増えたことが挙げられる。近年の健康志向の高まりによって、製パン業界もよい影響を受けているのだと考えられる。皆さんには新製品開発に向けて更に取り組んで欲しい。」と挨拶しました。
表彰式では、23名のファイナリスト全員にゴールドメダルが授与された後、各賞の発表に移りました。講評で、審査委員長の内田迪夫氏は、「今年は部門を一新して実施された。中には、応募条件を満たしていない作品もあったが、全体としては、どの応募者も、非常によく考え、創意工夫を重ねていた。さらにレベルの向上を目指し、品質の高い、より新しいアイデア作品を生み出して欲しい。」と述べました。
受賞者へのインタビューで、カリフォルニア・レーズン大賞を受賞した渡辺裕之氏は、「これまで、グレープフルーツなど、甘酸っぱいフルーツを使った天然酵母のパンの開発に取り組んできたが、レーズンの甘味と組み合わせた作品がこうして評価され、大変嬉しく思う。」と述べました。また、鉄人大賞を受賞した杉山大一氏は、「これからも、『材料の再利用』を自分のコンセプトとし、新しいレーズンパンを作っていきたい」と意欲を新たにしていました。
レセプション会場では、それぞれの作品について意見交換が活発に行われました。今年から新しく審査に加わった飯塚良雄氏は、「審査では、きちんと挨拶しているか、道具の整理整頓はできているか、という基本事項を厳しく見た。優れた人間性を持つ人のみが優れたパンをつくることができる、ということを心に留めて頑張って欲しい。」と激励しました。また、消費者審査員は、「消費者はまずパンの『ルックス』に惹かれて買うことが多いので、パンの外観のセンスを磨くことも重要だと思う。今回の消費者推薦優秀賞は、3名の意見がぴったりと合って決定したもの。見た目も味も素晴らしかった。」と消費者ならではの感想を述べました。 |