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コンテストは、生菓子部門(アントルメ、プティ・ガトー)、ギフト菓子部門(半生菓子、焼き菓子、チョコレート菓子、コンフィズリーなど)の2部門に分けて作品を募集しました。応募総数は、生菓子部門130作品、ギフト菓子部門57作品の合計187作品にのぼり、昨年の160作品を上回りました。この中から、生菓子部門6作品、ギフト菓子部門4作品の合計10作品が第一次書類審査を通過、最終実技審査に臨みました。
午前の最終実技審査では、大井川光照氏(日本洋菓子協会連合会 技術指導委員長)を審査委員長に、中村勇氏(同協会
技術指導副委員長)、大山栄蔵氏(同協会 技術指導副委員長)の3氏、及びラリー D.ブラッグ駐日代表が審査を担当しました。また、公募によって選ばれた「レーズン大好き!
洋菓子大好き!」という一般消費者代表の古谷慶子さん、白倉美智子さん、横尾綾子さんの3名が、審査員として参加し、出場者の技術や工程などを熱心に観察しながら、消費者としての視点で審査を行いました。約3時間におよぶ実技審査の後、審議が行われ、作品の味、外観/形、市場性などを総合的に評価し、各賞を決定しました。
午後、結果発表及び表彰式が行われ、ブラッグ駐日代表は、「洋菓子コンテストは今回で9回目となるが、回を重ねるごとに作品の品質が上がっている。今回の作品は、カリフォルニア・レーズンと紅茶、チョコレート、ベリー類などをうまく組み合わせた、ユニークな味や食感の作品が多く、新製品の開発に大きな期待の持てるコンテストとなった。皆さんにどんどんカリフォルニア・レーズンを使ってもらうことで、コンテストもさらに充実した形に発展していく。新製品開発に向けて更に取り組んで欲しい。」と挨拶しました。
表彰式では、10名のファイナリスト全員にゴールドメダルが授与された後、各賞の発表に移りました。講評で、審査委員長の大井川光照氏は、「作品はみなアイデアに富み、出場者の技術レベルも高く、非常に接近していた。入賞したのは、ひとつひとつの工程に細心の注意を払って丁寧に作られた、完成度の高い作品であった。制限時間のある中でも、材料の下ごしらえやオーブンの温度調節などを慎重に確認しながら、作業に取り組むことが重要だ。」と述べました。審査員の中村勇氏は、「レーズン作品のポイントは、(1)レーズンの下処理、及び(2)レーズンと他の素材との組み合わせ、の2つが挙げられる。(1)については、栄養分を生かしたままレーズンを柔らかくする方法として、『蒸す』ことをすすめたい。また、(2)については、さまざまな種類の洋酒、天然甘味料、香辛料を使って試作し、独自の風味を創り出して欲しい。」と述べました。また、大山栄蔵氏は、10名のファイナリストに向けて、個別に、作品の印象と改善点についてのアドバイスを与えました。
受賞者へのインタビューで、カリフォルニア・レーズン大賞を受賞した全益範氏は、「昨年、勤務する東京製菓学校で、カリフォルニア・レーズンのコンテストの助手を担当して以来、出場したいと思っていた。大賞を受賞することができて感激です。」と述べました。また、審査員特別賞を受賞した林正明氏は、「レーズンと紅茶の組み合わせを必死に研究し、『ディンブラ』という茶葉を用いたが、それが評価され、大変嬉しく思う。」と述べました。
レセプション会場では、それぞれの作品についての意見交換が行われ、次回へのレシピ開発のヒントにつながる情報も提供されました。消費者審査員は、「パティシエのみなさんの菓子作りに対する真剣な姿に心を打たれ、作品が完成したときは、まるで自分のことのように感激した。また、試食では、工程を見て予想していた味よりも、さらに奥深い風味や食感に驚かされ、『プロの腕』を実感した」と、審査員となった体験を喜んでいました。 |