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今回は、消費者が「買いたい製品」を目指し、一般部門 を「ホールセール・CVS製品部門」と、「リテールベーカリー製品部門」に分けコンセプトを明確にしました。また、これまでの入賞者を対象とする「鉄人部門」は、今年からテーマに基づく作品を募集、初回は「カリフォルニア・レーズンの新しいひと工夫」でした。応募総数は、ホールセール・CVS製品部門38作品、リテールベーカリー製品部門171作品、鉄人部門11作品の合計220作品でした。この中から、ホールセール・CVS製品部門5作品、リテールベーカリー製品部門12作品、鉄人部門4作品の合計21作品が最終実技審査に臨みました。

受賞者及び審査員
審査員には、委員長の増田 信司氏(日本パン技術研究所 講師)をはじめ、飯塚 良雄氏(Y.Iizuka代表)、西川
多紀子氏(全国パン専門新聞協会 会長)、赤坂 三千代氏(栄養士)、杉山 大一氏(第11回コンテスト
鉄人大賞受賞者)、及びラリー D. ブラッグ駐日代表のほかに、公募した「レーズン大好き! パン大好き!」という一般消費者代表 関
彩子さん、長濱 和代さん、秋本 敦子さん、影山 さだ子さんの4名が加わりました。審査員は熱心に作品作りを行う出場者に質問し、厳しくチェックしていました。一方、消費者審査員は、レーズンパンはどのように作られるかと興味深く工程を見て回り、審査していました。約5時間におよぶ実技審査の後、出場者21名は作品のプレゼンテーションを行い、各作品の製作意図や工程、販売予定の有無、価格設定などについて熱心に説明しました。その後10名の審査員により慎重な審議が行われ、入賞者を決定しました。
表彰式でブラッグ駐日代表は、「昨年は、パンのW杯(クープ・デュ・モンド)で日本人が初めてグランプリを受賞した。これは、世界でも日本のパン作りの技術が認められたことになるが、若い人たちは頑張って世界の舞台に挑戦してほしい。」と挨拶しました。21名のファイナリスト全員に、ブラッグ駐日代表からゴールドメダルを授与された後、各賞の発表に移り、受賞した10名には表彰盾と、副賞としてレーズンの故郷
カリフォルニア州フレズノとアメリカ料理学校(The Culinary Institute of
America)視察旅行の目録が贈呈されました。
総評で、増田審査委員長は、「応募総数220名の中から21名のファイナリストを選ぶのは断腸の思いであった。今回は自家酵母を使用した応募が40作品あり、そのほとんどがレーズン酵母であった。また、全体的に技術は格段に向上していて、技術的な差は余りなくなってきている。人生は不器用な人の方が努力をするし、成功もする。周囲への感謝を忘れず、良いものを作り続けていってほしい。」と述べました。

<カリフォルニア・レーズン大賞>を受賞した佐藤哲哉氏と記念の握手をするラリー D. ブラッグ駐日代表
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レーズンとカレンズを各50%も配合し、レーズンをたっぷり使用したうえに味のバランスがみごとと評価され、カリフォルニア・レーズン大賞を受賞した初出場の佐藤哲哉氏は、「おどろきました。感激しています。」と興奮気味に述べました。また、鉄人大賞を受賞した渡辺裕之氏は、レーズンの風味に合うみそを手作りするなど、同大賞のコンセプトである「レーズンの新しいひと工夫」を完璧に表現して受賞、みそ、わさびと和の食材に徹底的にこだわったと、満足そうでした。
レセプション会場では、それぞれの作品について意見交換が活発に行われました。かつての大賞受賞者でコンテストの審査員をつとめる飯塚氏は、「審査では、挨拶と道具の取り扱い、掃除を基本として厳しく見た。また、レーズンの配合を変えたり、レーズンの味を生かした作品を作ってほしい。」とコメント。一方、レーズンが大好きという消費者審査員たちは、「プレゼンテーションをしているファイナリストは生き生きとし、本当にパン作りが好きなのだと思う。貴重で有意義な体験ができた。今回の消費者推薦優秀賞は、4名の意見がぴったりと合って決定したもの。見た目も味も素晴らしく、買って食べたい作品。」と述べました。 |