応募は、生菓子部門(アントルメ、プティ・ガトー、デセール)に112作品、ギフト菓子部門(焼菓子、コンフィズリー、チョコレートなど)に48作品が寄せられました。この中から書類審査により選ばれた、「生菓子部門」8作品、「ギフト菓子部門」4作品の合計12作品が、実技・最終審査に臨みました。
各出場者の紹介の後、審査委員長の大井川 光照氏(社団法人日本洋菓子協会連合会 技術指導委員長)、及び審査員の中村
勇氏(社団法人日本洋菓子協会連合会 技術指導副委員長)、藤井 栄司氏(社団法人全日本司厨士協会
評議員)、赤坂 三千代氏(栄養士)等の専門家と、ラリー D. ブラッグ駐日代表の他、今回も公募によって選ばれた「レーズン大好き
洋菓子大好き」という、一般消費者代表の奥野 綾香さん、伊香 敦子さん、大橋 寿美枝さんの3名が紹介され、中村
勇氏による会場説明があり、約3時間半の実技と、作品の味、外観/形、市場性など総合的に評価する最終審査に入りました。
表彰式では、出場者全員にゴールドメダルが贈呈され、各賞が発表されました。総評には、審査委員長の大井川
光照氏があたり、「どの作品も、誠心誠意のりっぱな作品だった。特に上位3作品は、レーズンの下味とそれをカバーするクリーム、スポンジなどの組み合わせのが良く、味もしっかりしていた。主役であるレーズンの特徴を生かして、いかに外観と味のバランスを考慮して仕上げるかが審査の重要なポイントとなった。この経験をステップに、これからも新製品開発の努力を惜しまず、技術の向上をめざしてほしい。」と述べました。
レーズン大賞を受賞した穐山 敏信氏は、「昨年も応募したが、最終審査で落選したので、1年前から研究をつづけて、全体のバランスを考えて違和感なく食べられるレーズンを使った洋菓子を作ってみた。日本人の好みに合うミルクチョコレートをベースに普段使っている素材を組み合わせたところが良かったと思う。子供にも協力してもらったので努力が報われてうれしい。レーズンの豊富なカリフォルニアに行けるのが今からとてもが楽しみだ。」と、会場の祝福に感極まった様子で、言葉をつまらせながら、インタビューに答えていました。
また、審査員特別賞を受賞した喜島 立也氏は「今回の作品は、朝起きてから、通勤途中や、仕事の休憩中など、いつも作り方を考えていた。作品のポイントは、レーズンの下処理に時間をかけて香りづけをしたところにあると思う。インパクトのある洋菓子を意識して製作した。このコンテストには一昨年ぐらいから若いスタッフが中心になって挑戦している。これに満足することなく、これからも積極的にチャレンジしたい。」と語りました。
そして、アイディア賞を受賞した大関 博之氏は「作品は甘いレーズンを使用して新しい食感を出したかった。進物用として考えている。カリフォルニアに行ったら、レーズンの製造工程や、どんな人がどう作っているかを実際に見て勉強したい。」と意欲を表わしていました。
また、消費者審査員は、「今までレーズンはそのまま食べていたが、使う香辛料や、漬け込むお酒などの下処理で、こんなにもバリエーションが広がるレーズンの多様性に驚いた。
自分でもぜひ試して、お友達にも教えてあげたい。」また、「作品が出来上がっていく段階がおもしろく、あっという間だった。どの作品も色や飾りなど、芸術品を見ている様ですばらしかった。プロの手さばきはさすがだと思う。」と、審査員という初めての体験に感動していました。
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