「パン祖のパン祭」が2015年1月17日（土）・18日（日）、韮山文化センター（静岡県伊豆の国市）で開催されました。
このパン祭は、伊豆の藩士、江川太郎左衛門が日本で初めてパン作りを行ったことを記念して伊豆の国市観光協会が主催しているイベントで、今年で第9回目を迎えました。
会場では、高校生による巨大パンオブジェの展示、パン作り体験、静岡県内のベーカリーを始めとした全国有名店からのパン販売などが行われ、2日間合計で、9500人が来場しました。カリフォルニア･レーズンマスコットの「ズンちゃん」も登場し、レーズンの小袋やリーフレットを配布して来場者にアピールしました。

第1回目からパン祭のメインイベントの１つとして開催されている「全国高校生パンコンテスト」では、「地産地消部門」、「手仕込み部門」に加え、今年も「カリフォルニア・レーズン作品部門」が設けられ、全国から3部門に合計339作品の応募がありました。書類審査で選ばれた20名のパンづくり名人の高校生が全国から集まり、17日、18日の2日間に渡り、実技・試食審査、そして生徒自身のパンにこめた熱い思いを発表するプレゼンテーションが行われ、厳正な審査の結果、11名の入賞者が決定しました。今年は江川太郎左衛門担庵公の没後160年であり、42代目江川 洋 氏も審査員の一人として参加されました。

「カリフォルニア・レーズン作品部門」には133作品の応募があり、8名が最終審査で腕を競いました。その結果、『レーズンリーフティー』で「カリフォルニア・レーズンJr大賞」を受賞した静岡県立田方農業高等学校の加藤真璃さんが、コンテストの最優秀賞である「パン祖のパン祭大賞」もダブル受賞しました。
「カリフォルニア・レーズン作品部門」からは、「審査員特別賞」に福岡県飯塚高等学校の稲葉美沙紀さんが『おかしなレーズンパン』で、「江川太郎左衛門賞」には三重県立相可高等学校の山�風謇宸ｳんが『ぐるぐるモクセイパン・レーズン』で選ばれました。また、新潟県立加茂農林高等学校の近藤実希さんが『ワインパン〜母のために〜』で「鳥越製粉賞」を、長野県飯山高等学校の篠原祥治さんが『ふるさとのビタミンロール』で「伊豆の国市教育長賞」をそれぞれ受賞しました。

加藤さんの作品は、水をすべてアールグレイの紅茶に替えてカリフォルニア・レーズンの甘酸っぱさを活かした、香り高い作品でした。
加藤さんには、副賞として2015年6月に協会が開催する「第24回カリフォニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテスト」の最終審査への招待が贈られました。

審査員からは、高校生ならではの面白いアイデアやプロにも負けないスムーズな作業工程に、称賛のコメントが聞かれました。

18日の「カリフォルニア・レーズン作品部門」のプレゼンテーションの前には、カリフォルニア・レーズン協会担当者よりカリフォルニア・レーズンについての特長を来場者の方々に説明、また「ズンちゃん」のブレイクダンスCMも紹介しました。